中島敦

2006年6月27日 (火)

中島敦『山月記』5(完) (3:45) 

 

テキスト「青空文庫」さんよりhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/624_14544.html

漸く四辺の暗さが薄らいで来た。木の間を伝って、何処からか、暁角が哀しげに響き始めた。最早、別れを告げねばならぬ。

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2006年6月23日 (金)

中島敦『山月記』4 (4:40)

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時に、残月、光冷やかに、白露は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に暁の近きを告げていた。人々は最早、事の奇異を忘れ、粛然として、この詩人の薄倖を嘆じた。李徴の声は再び続ける。

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2006年6月20日 (火)

中島敦『山月記』3 (3:55)

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袁※[#「にんべん+參」、第4水準2-1-79]はじめ一行は、息をのんで、叢中の声の語る不思議に聞入っていた。声は続けて言う。 他でもない。自分は元来詩人として名を成す積りでいた。しかも、業未だ成らざるに、この運命に立至った。・・

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2006年6月17日 (土)

中島敦『山月記』2 (6:35)

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袁※[#「にんべん+參」、第4水準2-1-79]は恐怖を忘れ、馬から下りて叢に近づき、懐かしげに久闊を叙した。そして、何故叢から出て来ないのかと問うた。李徴の声が答えて言う。

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2006年6月13日 (火)

中島敦『山月記』1 (4:55)

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隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。

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